コンサルは近年幅広く活躍していますが、コンサルとはどのような業務なのでしょうか。また必要なスキルやコンサルのやりがい、コンサルの平均的な年収などをまとめてみました。
コンサルとは何か?どのような種類があるのか
コンサルについて具体的にどのような仕事で、種類などについて解説します。
コンサルとは何か
コンサルとはコンサルタントの略で語源は相談するという意味です。ではコンサルとは一体どのような業務なのでしょうか。コンサルは商品を販売するのではなく、相談を受けて解決する仕事です。またその相談に対してクライアントが求める問題を考え、クライアントと共にプロジェクトに対してクライアントに寄り添い、企業の発展を叶えていく仕事です。コンサルのクライアントは企業の経営者であったり、専門的な技術に携わる方です。
コンサルに求められることは、その業務に対しての高度なスキルが必要です。例えば企業が新規の事業について悩んでいれば、提案をしたり、現在抱えている課題に対して提案し、解決する業務です。また、ITについて問題を抱えるクライアントに対して解決まで導く業務もあります。コンサルとは、相談を受けるだけでなく、クライアントの抱える問題をクライアントの立場に立って、共に良い解決策を見いだしていく仕事です。
コンサルの種類とは
コンサルの種類は大きく分けると3つです。
◆経営コンサルティング
経営コンサルは言葉通りで、経営についての相談を受け解決していく業務です。経営全般となると、課題は幅広くなります。財務やプロジェクトの戦略などトータルとして、クライアントの抱える問題をクライアントと共に解決し企業を成長させていくパートナーとして、幅広い情報や分析力を求められます。また、問題解決にあたってのスピードの早さが大切です。
◆戦略コンサルティング
戦略コンサルとは、企業が抱えるプロジェクトの課題に対して戦略的に提案を提供していく業務です。また戦略計画策定だけではなくアクションプランまで落とし込み、課題の改善を行います。ロジカルシンキングを用いて、クライアントに分かりやすくプレゼンテーションしていける能力が必要とされます。戦略コンサルは企業の取締役などを含む数名のクローズドでの仕事になることがほとんどです。
◆ITコンサルティング
ITコンサルは言葉の通りで、ITに関する技術による企業の課題の解決に取り組みます。システムの面から新しい策を推進して円滑に経営できるようにサポートします。企業に対して戦略的にIT技術を取り入れたり、クライアントの抱える問題をスムーズに解決していきます。また、マーケティングの現状分析にも携わり、IT化を推進していく業務です。
コンサルの業務の例
前述の通り、コンサルは大きく3つに分かれますが、コンサルの仕事は、他にも多岐にわたります。例えば、Web系コンサル、シンクタンク系コンサル、労務コンサル、ファイナンシャル系コンサル、人材コンサル、財務コンサル、などたくさんの種類があります。
コンサルとしての必要なスキルは?
コンサルの業務をするためには、どのようなスキルが必要なのでしょう。代表的なものをあげてみました。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは論理的思考力のことですが、プロジェクトについての難解な問題を単純化し、情報を分かりやすくまとめてクライアントに分かりやすく説明できるスキルです。また、今あるものの中から仮説を立てて問題解決するスキルのことを示します。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力もコンサルには重要です。まず、クライアントの要望や抱えている問題をきちんとヒアリングした上で理論的に相手に分かりやすく伝えるスキルが必要です。一方的な提案だけではなく、クライアントが何を求めているのかを鋭く見抜き、コミュニケーションを取っていくことが大切です。
体力と精神力
コンサルはひとつのプロジェクトにおいて地道な作業や長時間の業務が必要になる場合がほとんどなので、体力はもちろん必要です。出張などもあったり他の企業とのコミュニケーションも取っていくこともあるので、自身でコンディションをコントロールし、苦境であっても問題解決まで諦めない強い精神力が重要です。
プロフェッショナル精神
プロフェッショナル精神とは、コンサルのプロとしての意識を高く持ち、クライアントの抱える課題を例え専門外の領域であったとしても素早く知識を取り入れ、期日を必ず守ることやプロジェクトの成功までしっかりクライアントに寄り添い解決していく精神です。クライアントは成果に対して期待をしていますので、確実に成果物を納める精神が重要です。
コンサルのやりがいとは
コンサルを仕事としてのやりがいとはどのようなものなのでしょう。また、年収やコンサルの将来性についてまとめました。
コンサルのやりがいとは何か
コンサルは企業の経営層をクライアントとすることが多く、経営の方針への提案、新規事業の提案などを行うことがあり、自身が担当するプロジェクトが成功した際には大変な作業である分、大きな達成感を得ることができます。
大企業の経営者や優秀な人材と関わることも多いため、自身のスキルを磨き成長を実感することもあります。たくさんのスキルを必要とするので、経験を積む間に自分に自信もついてきます。
コンサルの年収はいくらぐらいか
コンサルの年収は、日本の平均年収よりも高めです。ファームによったり、自身の得意分野でも変わってきますが、比較的高い水準で、例えば戦略コンサルでは約1,000万円から約1,500万円、マネージャークラスなら約2,000万円が平均です。戦略ファームが一番高い年収となりますが、その他のファームでもコンサルの年収は高い傾向にあります。
コンサルの将来性
近年ではIT技術に関しては、オンライン化が進み国内コンサルティングサービス市場予測では2020年から大きく伸び、2025年には約1兆2,551億円に達する計算です。
自身のスキルを活かし将来自分で起業するなど、または起業されている方も既に多いです。高いスキルを必要とするので、コンサルの仕事の経験は大きな財産になるでしょう。
今後もコンサルティングファームの採用率も高くなると予想されています。コンサルに求められる専門知識も企業には重要となるためコンサルの経験がなくても、30代でも40代でも専門知識があれば、コンサルには年齢は関係ありません。
現代は副業としてコンサルをされている方もたくさんいます。スポットコンサルとして、土日だけや平日の2時間のみなど様々な働き方もあり、オンライン化により、Web上で完結する場合もあります。
コンサルに興味があり、チャレンジしてみたい方にとってとても良い機会です。
まとめ
コンサルとはどのような業務なのか、また必要なスキルなどについて、詳しく解説しました。コンサルの業務は幅広く、またクライアント側も近年では多くのコンサルを求めています。コンサルに興味のある方や、これからチャレンジしていきたい方の参考になれば幸いです。
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