「コンサルタントになるにはどんな能力が必要?」
「コンサルタントになるのに資格っている?」
「コンサルタントって何?」
本記事では上記の疑問にお答えします。
コンサルタントに興味があるけど、必要な資格やスキルが自分にあるのかわからないという人もいるでしょう。
コンサルタントに必要な資格やスキルがわかれば、今より一歩前進できます。
そこでここから、コンサルタントになるのに必要なスキルや資格などについて説明するので、参考にしてください。
コンサルタントとは?
コンサルタントとは、クライアントである企業の経営者が抱える課題を明確にし、解決するためのアドバイスをする職業のことをいいます。
コンサルタントはモノやサービスを提供するのではなく、クライアントの課題を解決することで社会に貢献しています。
コンサルタントの仕事内容は、業界や領域によって変わるのが一般的で、ITや人事などの専門分野に特化しているケースが多いです。
専門分野の知見を活かして、クライアントの業務の改善や改革などに日々着手しています。
例えば、ファームといわれるコンサルタントが所属する企業の場合、一般的に案件ごとに複数人のチームを組む傾向にあります。
メンバーごとに役割分担があり、ひとりひとりが力を合わせることで効率的に業務を遂行していきます。
コンサルタントになるには
コンサルタントになるには、特に資格は必要ありません。
しかし、未経験からコンサルタントを目指すには、主に下記の2点が必要です。
・スキル
・関連分野の経験
ここから詳しく紹介します。
スキル
未経験からコンサルタントになる場合、必要になるのがスキルです。
コンサルタントに求められるスキルは業種や職域によっても変わりますが、最初に求められるのは下記の2点になります。
・コミュニケーション力
・論理的思考能力
コミュニケーション力
コンサルタントとして働く中で、基本でかつ重要なスキルがコミュニケーション力です。
なぜなら、コンサルタントが提供するのはモノやサービスではなく、クライアントの課題を解決することだからです。
そのためには、まずクライアントの現状を正しく理解する必要があります。
そうすれば、自ずと課題が明確になり、やるべき対策が見えてくるようになります。
なので、コミュニケーション力はコンサルタントにとって欠かせないスキルです。
実際に面接でも、コミュニケーション力がどれだけあるのかが問われます。
企業でコンサルタントとして働く場合、一般的にプロジェクトごとに何人かでチームが編成されます。
つまり、チームのリーダーであるパートナーの元でクライアントの目標達成に向けて、メンバーそれぞれが役割を担っていくわけです。
コンサルタントの仕事は長期間に渡るケースがあり、マメにチーム内で進捗状況を確認し合う必要があります。
プロジェクトは一人で進めるわけではありませんから、チームメンバーとコミュニケーションを取れる人材が求められるわけです。
コミュニケーション力はもともと備わっている能力ではないので、今後勉強したり経験したりしていけば高めていけます。
論理的思考能力
コンサルタントに求められるスキルは論理的思考能力です。
なぜなら、クライアントの課題を解決するには必要不可欠な能力だからです。
論理的思考力とは、英語でロジカルシンキングともいわれ、コンサルタントのベースとなるスキルになります。
コンサルの仕事を進めていくには一般的に、課題の特定、リサーチ、改善案の策定という順番になっています。
論理的に考えるスキルがないと、効果的な改善案をクライアントに提案することができません。
クライアントが結果を出せないと、コンサルタントが求められなくなる可能性があります。
ですから、コンサルの採用面接でも論理的思考力があるかを重点的にチェックされます。
論理的思考力は、コミュニケーション力と同様に今後の取り組み次第で伸ばすことが可能です。
例えば、読書が有効です。
コンサルタントの人が書いた論理的思考能力を高める本が多数出版されていますから、参考にするといいでしょう。
関連分野の経験
未経験からコンサルタントになる時に必要になるのが、仕事に関連する分野の経験です。
コンサルタントの仕事の領域は多岐にわたり、ファームによって専門としている業種や分野は変わってきます。
ですから、コンサルタントとして働きたいのでしたらご自分が働いてきて知識がある分野に応募するのが効果的です。
実際にその分野で働く中で得てきた経験や知識は、コンサルタントの転職で活かせるケースがあります。
面接で専門家だと認めてもらえれば、採用される可能性は高くなるでしょう。
ですから、今働いている仕事でなるべく多くの経験や実績をあげられると良いです。
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・戦略コンサルと総合コンサルの違いをわかりやすく!
コンサルタントがあると便利な資格
コンサルタントになるために、特定の資格は必要ありません。
しかし、持っているとクライアントの信頼につながるなど、役に立つ資格があります。
ここから、具体的に紹介します。
MBA
MBAを持っていると、コンサルタントとして働く上で便利です。
なぜなら、専門課程を修了しているという証拠になり、クライアントに信頼してもらいやすいからです。
コンサルの仕事をすすめる上で、クライアントと意見を交換したりコミュニケーションを深くとったりする必要があります。
ですから、お互いの信頼関係があるかどうかが、仕事で結果を出す上での一つのポイントになります。
その意味で、MBAという資格はクライアントから信頼されやすい点がメリットです。
MBAとは経営学修士号の意味で、経営大学院で2年間の修士課程を修了したことを証明してくれます。
MBAを取得する過程では、ビジネスリーダーになるための座学の他にグループによるディスカッションやワークなどのさまざまな経験をします。
その経験を通して、実践的な知識とスキルの両方を取得することができます。
MBAがある人は必ずしも優秀だとは言い切れませんが、転職において向上心や向学心などの面からも評価してもらえる可能性は高いです。
中小企業診断士
中小企業診断士の資格があると、コンサルタントになるのに有利になります。
なぜなら、中小企業診断士の資格は国家資格であり、1次試験と2次試験をストレートで合格する確率は10%未満と難関資格だからです。
中小企業診断士の資格を持っていると、一定以上のコンサルのスキルを持ち合わせているということを証明することができます。
また、資格取得のための勉強を進める中で、経営の課題策定方法や解決策の立案方法などを自然と学ぶことができます。
転職でのアピールポイントになりますし、実際に働く場面では学んできた知識が役に立つでしょう。
中小企業診断士の資格を取得するには、選択式筆記試験の1次試験と論述、口述式の2次試験に合格する必要があります。
税理士
税理士の資格があると、コンサルタントとして働く上で役に立ちます。
理由として、クライアントの経営状況を知る上で重要になるのが帳簿などの数字だからです。
そのような数字の面からもクライアントの課題をあぶり出すことができれば、より効果的な改革案や改善案を提案することができます。
結果として、クライアントや同僚から大きな信頼を得られるでしょう。
税理士とは、税務の専門家であることを証明してくれる国家資格です。
税理士になるためには、税理士試験に合格し、租税または会計の分野の仕事を2年以上する必要があります。
コンサルタントとして働く以外にも、独立して働いたり企業の税務担当になったりするなどの働き方があります。
ITストラテジスト
ITストラテジストの資格があると、コンサルタントとして働く上で役に立ちます。
なぜなら、ITの分野のスペシャリストであることを証明してくれる資格だからです。
ITストラテジストとは国家資格で、独立行政法人情報処理推進機構が認定しています。
ストラテジストには「戦略家」という意味があり、ITを通してクライアントの課題を解決する役割が求められます。
近年ではITを通した経営改革が求められるようになってきており、今後ますますニーズが増えていくでしょう。
ITストラテジストの合格者数は令和2年で15.4%となっており、資格取得に時間がかかる難関の資格です。
なので、資格を所持しているとクライアントからの信頼を得やすくなりますし、転職でも有利になります。
まとめ
ここまで、コンサルタントになるのに必要なスキルや資格について説明してきました。
本記事のまとめは下記のとおりです。
・コンサルタントとは、クライアントの課題を明示して解決案を提示する仕事です
・コンサルタントになるにはコミュニケーション力と論理的思考能力、関連分野の経験が必要です
・コンサルタントになるのに必要な資格はありません
・コンサルタントが持っていると便利な資格として、中小企業診断士や税理士の資格などがあります
本記事を参考に、コンサルタントに必要なスキルや資格を勉強してください。
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