コンサルタント業界とは?業界の展望とやりがいを解説!

「コンサルタント業界って何をするところ?

「コンサルタント業界って将来大丈夫?」

「コンサルタント業界にはどんな仕事の種類がある?」

本記事では、上記の疑問にお答えします。

コンサルタント業界は年収が高いことから、魅力的に感じている人もいるでしょう。

コンサルタント業界について理解すれば、転職が現実味を帯びてきます。

そこでここから、コンサルタント業界の展望や必要なスキルについて解説するので参考にしてください。

コンサルタント業界とは

コンサルタント業界とは、企業が抱えているさまざまな課題を解決できるようにサポートする業界のことです。

企業は戦略、システム、人事、医療などの面で何かしらの課題を抱えており、コンサルタント業界は課題に対しての解決案を提示していくのが特徴になります。

モノやサービスを売っているのではなく、解決案を提示することでお金を得ている点が、他の業界との大きな違いです。

クライアントの課題解決のためにアイディアを提供する以外にも、具体的な進め方を説明したり伴走したりするケースもあります。

実際にクライアントの課題解決にあたる人のことをコンサルタント、コンサルタントの所属する組織のことはファームといわれます。

ファームに所属する以外にも独立することが可能なので、働き方は多様です。

 

コンサルタント業界の今後

コンサルタント業界は今後、ますますクライアントからの需要が高まり、業績を伸ばしていくことが予想されます。

なぜなら、昨今のコロナウイルス蔓延や情報システムの変革の影響で、企業を取り巻く環境の変化のスピードが増しているからです。

コンサルタントの客観的なアドバイスは、企業経営を改善する上で重要な役割を果たしています。

特に、M&Aに関する分野やITシステムに関する分野が伸びていくでしょう。

最近では、日本企業はグローバル企業を目指し、海外企業とのM&Aが増加傾向です。

特に、初めて海外に進出する場合、海外進出のノウハウなどがないためコンサルタント業界の力が必要とされるケースがあります。

コンサルタント業界には、M&Aを専門領域として扱っているファームがあり、蓄積された経験を通してクライアントの役に立つことができます。

また、ITシステムを活用することで経営の効率化を推進することができるため、企業の大小を問わず注目度が大きいです。

ですから、ITスキルの高いコンサルタントやコンサルティングファームは、ますます業績を伸ばしていくことができるでしょう。

 

コンサルタント業界の種類

 

コンサルタント業界の種類は様々なものがありますが、大きく分けると5つに分けることができます。ここから、具体的に紹介していきます。

戦略系

戦略系とは、クライアントの経営上の課題や事業戦略、新規事業の立ち上げなどのアドバイスをする仕事です。

コンサルタントが解決策を提供するだけでなく、実際に実行の段階までサポートするケースがあり、仕事の幅は広いです。

総合系

総合系とは、専門分野に特化せずに、あらゆる分野のクライアントの課題解決をサポートする仕事になります。

一般的には、経営戦略や新規事業などに関しては戦略系、人事に関する課題は人事系のコンサルティングファームに依頼します。

しかし総合系の場合、それらを全て担当することが可能です。

扱うジャンルが多いため、総合系のコンサルティングファームは規模が大きくなるのが特徴です。

シンクタンク系

シンクタンク系では、官公庁向けのリサーチやITシステムのサポートなどを行っています。

シンクタンクとは、いろいろな分野の専門家を集めてデータ分析や開発などの研究をする組織のことです。

シンクタンク系は、クライアントが官公庁というのが大きな特徴となっており、大手証券会社や銀行のリサーチ、分析などを行っています。

IT系

IT系とは、ITシステムを通してクライアントをサポートする仕事です。

ITシステムを導入して業務の改善や効率化をはかるクライアントが増えてきているので、伸びている業界の一つです。

ITシステムを導入するクライアントは業種を問わずに存在するため、幅広いニーズがあります。

人事系

人事系とは、クライアントの人事に関する課題をサポートする仕事です。

採用制度や給与制度の見直し、社員研修の実施などです。

経営者だけでなく、一般社員の目標達成のためのサポートを行うケースもあります。

コンサルタント業界のキャリアパス

 

コンサルタント業界で出世すると、仕事内容や収入が変わっていきますが、他の業界と違う点があります。ここから具体的に解説しますから参考にしてください。

アナリスト

アナリストとは、コンサルタントやマネージャーをサポートする職種です。

新卒で入社した場合、一般的にアナリストとして働き始めることになります。

アナリストの仕事内容は、業界リサーチやデータ分析、資料作成等になり、情報収集能力や分析力が求められます。

アナリストは、プロジェクトごとに配属されるため、所属部署が決まっていないのが特徴です。

コンサルタント

コンサルタントとは、クライアントの要望を聞き出し解決案を提示する職種です。

クライアントは経営上の様々な課題を抱えており、コンサルタントはニーズを丁寧に聞き出すことが求められます。

また、時には難しい課題と向き合わないといけないケースがあります。

その時に求められるのがコミュニケーション力と論理的思考力ですから、採用試験ではこれらが重視されます。

未経験で中途入社の場合、コンサルタントとして働き始めるケースが多いです。

マネージャー

マネージャーとは、プロジェクトの管理者として責任を負うのが仕事になります。

プロジェクト成功のために、部下の教育、予算管理、スケジュール調整、自身の営業など、求められることは多いです。

責任の高い立場ですから、ファーム内でも経験や実績のある人が選ばれます。

マネージャーの力量によってプロジェクトが左右されるため、やりがいのある職種の一つです。

パートナー

パートナーとはキャリアパスのゴールで、新規営業とコンサルティングファームの経営が仕事です。

新規営業をする場合、コンサルタント業界ではトップであるパートナーが行います。

理由として、コンサルタント業界はモノやサービスでなくアイデアを売っているので、クライアントに信頼してもらうには実績や経験が求められるからです。

パートナーが営業するときは、経営者など企業のトップが相手です。

パートナーは組織のトップであるため、高いリーダーシップやお手本となる行動が求められます。

 

コンサルタント業界で必要なスキル

 

クライアントを取り巻く環境の変化によって、コンサルタントに求められるスキルは増えてきているのが最近の動向です。ここでは、コンサルタント業界で働く上で最も大切になる2つのスキルについて紹介します。

コミュニケーション能力

コンサルタント業界で働く上で必要なスキルは、コミュニケーション能力です。

理由として、クライアントの要望を叶えるには、まず望むことを正確に知る必要があるからです。

コンサルタントは「企業のお医者さん」ともいわれている通り、まずは問診=現状を正しく知る必要があります。

クライアントによっては現状の課題を正しく把握できていなかったり、見栄があって正直に言えなかったりするケースがあります。

ですから、コンサルタントはクライアントとやり取りをする中で、言葉の裏にある本当の思いを見極める事が必要です。

また、コンサルタントの役割としてアイデアを提案するだけでなく、実際に落とし込むところまで深くクライアントと関わる場合があります。

クライアントとコミュニケーションが円滑に取れれば、本質的な課題を解決しやすくなりますし意見を通しやすくなります。

論理的思考力

コンサルタントに必要なスキルは、論理的思考力です。

理由として、クライアントに納得してもらったり難題を解決したりする時に必要になるからです。

前述の通り、コンサルタントの仕事は、アイデアを提示してクライアントの課題を解決することになります。

根拠が明確で筋道立てた説明をすることで、クライアントはアイデアを認めて、実際に行動に移してくれます。

その他にも、仮説検証しながらクライントの課題と向き合う時、問題が発生した時の原因と改善策を考えるときなどにも論理的思考力が必要です。

 

まとめ

ここまで、コンサルタントの業界の展望や必要なスキルについて解説してきました。

本記事のまとめは下記のとおりです。

・コンサルタント業界とは、クライアントの抱える様々な課題解決のサポートをする業界のことです

・企業を取り巻く環境の変化により、コンサルタント業界は今後さらに伸びていくことが予想されます

・コンサルタント業界には、戦略系や人事系などの仕事の種類があります。

・コンサルタント業界にはアナリストやコンサルタントとして入社し、出世するごとにマネージャー、パートナーと職位が上がります

・コンサルタント業界で働く上で必要なスキルは、コミュニケーション能力と論理的思考力です

コンサルタント業界で働くことを検討してみてください。


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