「コンサルってどういう意味?」
「コンサルの仕事ってどんな内容なの?」
「コンサルの仕事の種類ってどれくらいあるの?」
「コンサルの仕事の魅力って何?」
本記事では上記の疑問にお答えします。
コンサルという仕事に興味があるけど、どんな仕事内容なのかよくわからないという人もいるでしょう。
コンサルについて理解が深まれば、コンサルの仕事への興味がより湧いてくるでしょう。
そこでここから、コンサルの仕事の内容や魅力などについて解説するので、参考にしてください。
コンサルとは?
コンサルとはコンサルタントの略で、企業の様々な課題を探り、解決するためのアドバイスをする職業という意味があります。
コンサルタントという職業はアメリカで誕生して日本に入ってきたので、外資系のファームが多いのが特徴です。
ファームとは、コンサルタントが所属する企業のことを意味します。
一般的にコンサルの仕事は専門分野に特化しており、それぞれの分野ごとにプロフェッショナルがいるケースが多いです。
コンサルの仕事内容
クライアントの企業が持つ悩みを明確にして、解決策を提示するのがコンサルの仕事です。
そのためにコンサルが行う仕事内容は大きくわけると下記の3つです。
・クライアントの現状の課題の把握
・課題解決のための情報収集
・課題解決案の策定
上記のように、クライアントに解決策を提示するには、問題点を把握して情報を収集するのが重要な仕事です。
そのため、コンサルの仕事は長期間に渡るケースがあります。
クライアントと定期的にミーティングしたり、業界のリサーチやデータ分析などを積み重ねたりして、少しづつクライアントの問題を解決していきます。
また、基本的に複数人のチームで働くケースが多いので、チーム内で役割が明確に分かれるのも特徴です。
コンサルの仕事の種類
コンサルの仕事の種類は業界や分野によっても異なりますが、ここからは代表的な6種類の仕事について説明します。
戦略系
クライアントの経営上の課題を解決するための戦略を立てたり、アドバイスをするのが戦略系のコンサルの仕事になります。
戦略系のコンサルが主に取り扱う分野は下記の通りです。
・企業やサービスなどのM&A戦略
・成長戦略の策定
・新市場への参入プラン策定
・新規事業プラン策定
・マーケティング戦略など
上記のように、さまざまな分野に渡る仕事があるのが特徴になります。
戦略系コンサルティングファームは特に外資系が多いので、高い英語力が必要になります。
代表的な企業は下記のとおりです。
・アクセンチュア
・マッキンゼー・アンド・カンパニー
・アーサー・D・リトル
総合系
総合系コンサルの特徴は、経営者から一般社員に至るまで幅広くコンサルを行う点です。
部門ごとに食品、製造などの業界とITや人事などの機能でわけ、幅広く対応していきます。
また、経営者から一般社員まで、経営での課題や仕事上の課題、今後の戦略についてのサポートを行っていきます。
総合系コンサルのメリットは、人事やITなどの専門家が一緒になってクライアントのサポートを出来るため、効果をあげやすい点です。
幅広いジャンルの人と仕事をするので、特に仕事で必要になるのはコミュニケーション能力になります。
総合系コンサルティングファームの代表的な企業は下記のとおりです。
・アクセンチュア
・クニエ
・アビームコンサルティング
財務系
財務系コンサルでは、クライアントのM&Aや財務に関する課題解決を行っていきます。
そのほかの業務の内容は下記のとおりです。
・財務の再構築
・M&Aの観点での戦略コンサル
・M&A後の総合支援
もともとは旧4大会計事務所系列や一部の独立系のコンサルティングファームが多い分野でした。
ただ、2000年以降になってM&Aが増えてきたことで、参入するコンサルティングファームが増えつつあります。
そうしたファームは、FAS(ファイナンシャルアドバイザー)という名前で活動を行っています。
会計や法務などの専門知識の他に、交渉力などのスキルが必要です。
代表的な企業は下記のとおりです。
・デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー
・PwCアドバイザリー
・AGSコンサルティング
人事系
人事系とは、人事に関連する分野を専門としているコンサルのことをいいます。
人事制度の変革などを通して、組織の目標達成をサポートするのが役割になります。
人事系の仕事の幅は広く、具体的には下記のとおりです。
・経営者のボーナス制度の策定
・給料や査定制度の見直し
・スキル向上のサポート
・年金、福利厚生の改革
コロナ禍において、スキルアップの研修をオンライン上で行うなど、仕事の進め方が変わりつつあります。
また、最近ではデジタルデータを活用して組織編成やより適した人材の配置を行うなど、時代とともにあり方も変わりつつあります。
働く上では、人事経験者や採用経験者などは有利になるでしょう。
代表的な企業は下記のとおりです。
・マーサージャパン
・ウイリス・タワーズワトソン
IT系
ITコンサルの役割は、ITを駆使して企業の課題解決をサポートすることです。
ここ数年でITを通したコンサルのニーズが高まってきており、今後も成長が期待される分野になります。
比較的新しい分野なので、他のコンサルティングファームと差別化を図りやすいといえるでしょう。
具体的には下記のとおりです。
・IT戦略の策定
・ITを使った組織マネジメント
・ITシステムの導入
・M&Aのサポート
あくまでもクライアントの課題解決が目的ですから、ITを使わないほうがいいケースはムリに導入しないケースがあります。
学歴の高い人やシステムエンジニアなどのITのスキルがある人は採用に有利です。
代表的な企業は下記のとおりです。
・スカイライトコンサルティング
・ウルシステムズ
・キャップジェミニ
シンクタンク系
シンクタンク系の役割は、主に経済調査をすることにあります。
シンクタンクとは、政治、経済、科学などの分野の課題を調査・研究し、結果を発表する研究機関のことです。
シンクタンク系のコンサルの仕事としては、経済調査の他にも下記の2点があります。
・経営コンサル
・ITコンサル
・官公庁向けの調査
上記のようにシンクタンク系の職域は、幅広い分野にまたがっていることが分かります。
若いコンサルタントの人でも、比較的興味のあるジャンルの仕事をしやすいのが特徴です。
扱うジャンルが多いので、採用においては今までの経験や適合性などが重視される傾向にあります。
代表的な企業は下記のとおりです。
・NTTデータ経営研究所
・野村総合研究所
・大和総研
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コンサルの仕事の魅力
コンサルの仕事の魅力は、大きく3つあります。
・やりがいや達成感
・スキルが身につく
・年収
やりがいや達成感
コンサルの仕事はやりがいや達成感を感じやすい点が魅力です。
理由として、コンサルの仕事の結果は明確に数字で表れますし、解決するのが難しい課題があるケースもあるからです。
ですから、数字として結果を残すまでには長期間に渡るケースがあります。
クライアントと一緒になって考え実践する中で、目標を達成した時に感じる達成感は、何者にも代えがたいものがあります。
スキルが身につく
コンサルの仕事の魅力は、汎用的なスキルが身につくことです。
ですから、コンサルトして働いた経験は、今後どの業種や職種についたときにも役にたちます。
具体的にコンサルに必要なスキルは下記のとおりです。
・コミュニケーション力
・論理的思考力
・問題解決力
・体力・精神力
・知的好奇心
・課題発見力など
上記のスキルは職業人として有益なものばかりなので、転職市場でコンサルの市場価値は高い傾向にあります。
年収
コンサルの魅力は、高い年収にあります。
一般的に、国内の経営コンサルタント会社に勤務する場合、年収は500万円から800万円くらいです。
ただし外資系の場合、30代で年収2000万円以上を稼ぐ人もいるなど高い給与水準となっているのが特徴になります。
理由としては、クライアントの経営状況を改善するという高いスキルを仕事で求められるからです。
激務となるケースもあり、体力的や精神的に辛さを感じる場合もありますが、お金をたくさん稼ぎたい人にとっては非常に魅力的でしょう。
まとめ
ここまで、コンサルの仕事内容や仕事の種類などについて解説してきました。
本記事のまとめは下記のとおりです。
・コンサルとはコンサルタントの略で、企業の経営上の課題を解決するのをサポートするのが仕事です
・コンサルの仕事の内容は、課題の把握、情報収集、解決案の策定の3つに分けられます。
・コンサルの仕事の種類は分野や業界によって異なります。
・コンサルの仕事の魅力は達成感の得やすさなどがあります。
本記事を参考に、コンサルについて知ってください。
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