コンサルタントの仕事には様々な種類があります。その中でも、戦略系コンサルの仕事とはどのようなものでしょうか。詳しくまとめてみました。参考にしてください。
戦略系コンサルの仕事内容とは?【領域からカウンターパート、連携するメンバーまで】
戦略系コンサルの仕事内容について解説していきます。
戦略コンサルが手掛ける領域
戦略コンサルが行う業務とは、企業の経営に対して事業の計画や新規の事業の立案などを提案します。手掛ける領域は幅広く経営方針に関する事、会計や人事、専門的な分野まで、プロジェクトが抱える問題に対して、解決していきます。クライアントへの提案がどれほど価値的なものであるかが重要なのです。
戦略コンサルが対峙するカウンターパート/必要となるコミュニケーション
戦略系コンサルが対峙するカウンターパートは、クライアント先の取締役以上であることが多いです。プロジェクトを達成するためや新規のプロジェクトに提案を行っていく業務であるため、コミュニケーションをする相手が役員クラスであることがほとんどになります。
総合コンサルと違うところは、どのようにプロジェクトを開拓するかではなく、何故その道を進むのか、その他の道などを提案していけるアイデアとコミュニケーション力が必要です。
戦略コンサルが連携するメンバー/パートナー
戦略コンサルが連携するメンバーやパートナーは、プロジェクトの大小はあっても、少人数のプロジェクトが多いです。パートナーが2人でコンサルが1人ということもあります。平均でも4名か5名のチームで進めていきます。取締役と事務局のメンバーの規模が一般的で、ファーム内のプロフェッショナル、社内外のエキスパートとクローズドの中でやりとりします。
戦略系コンサルに受かるためには
戦略系コンサルになるになるにはどのような経験やスキルが必要か解説します。
戦略コンサルに求められるスキル
戦略コンサルに求められるスキルは、経験者の方が有利であることですが、理由はプロジェクトに提案を行っていく業務であるためです。しかし、経験者でなくても事業内容が理解でき、アピールポイントを持ち合わせていれば、活躍していけます。自分自身が得意分野とするものを洗い出し、その分野に対してアピールポイントを提案できる人材を求めています。
戦略コンサルの志望動機の書き方
戦略コンサルの志望動機は聞かれることがなくても、志望動機は書けて当たり前だと思われています。大切なのは、これまでのキャリアと入社後について論理的に書く事です。次は簡潔に纏められているかどうかです。
全体的に、結論、理由や具体性、まとめといった順番で整理されているか、ポイントを押さえて書いていきましょう。またコンサルとして何を成し遂げていきたいかを具体的に、あなたの思いが伝わる書き方の工夫が必要です。
志望動機で最低限押さえるべきポイント
先ほど述べた通り、論理的であり、簡潔にまとめられていることがポイントです。構成が分かりやすく、最初に結論を述べてから理由と具体的な話を繋げていくことが必要です。その後にコンサルとして活躍したい理由を簡潔にまとめます。
内定者に多い志望動機
戦略系コンサルの内定者は、コンサルとしての業務にあたり、日本企業の変革についてを目標をしていることや、クライアントとの議論を通じての業務遂行の共感について述べられていたり、前職の経験をどのように活かせていきたいかを簡潔に述べられていることが多いです。
よくあるNG例
よく間違えることは、成長したいことばかりを強調してしまうことです。クライアント側としては学校ではないのだから、プロとして活躍していくことを求めています。
次に、戦略コンサルを通過点として考えているような勘違いを起こさせる文章はNGです。また、余りにもロジカルな構成に拘り過ぎて、思いが伝わらないと残念なので、戦略系コンサルとしてどのように活躍したいかの思いが伝わる書き方にしましょう。
戦略系コンサルとして活躍するためには
戦略系コンサルとして活躍するために必要なことを解説します。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、論理的思考力のことです。ほとんどの企業側からは求められる能力で大切です。物事を整理して筋道を立てて、矛盾のないように考えられる思考力です。色んな課題について、要素別に分けて結論を出すこと、様々な視点から分析が出来て解決策を検討できる思考法です。
論点・仮説構築能力
問題に対する論点を見極め、仮説構築の能力が必要です。仮説思考とは、今ある限られた情報の中で解決策をイメージできる能力です。今の時点でどのような問題の本質があり、最も良い方法を結論として導き出す思考習慣を身に付けて、更に具体的な解決策を探っていける能力が大切です。
素早し資料作成能力(パワポ・エクセル)
戦略系コンサルとして、どのように素晴らしいアイデアがあっても、そのアイデアを資料にして提案していかないと始まりません。新事業への提案にしても、素早い資料作成能力が必要です。コンサルとして提案していく資料もたくさんの種類がありますが、パートナーやメンバーが必要とする資料を素早く作成して提供しましょう。
幅広い情報収集
戦略コンサルとして活躍するには、幅広い情報を収集しておきましょう。仮説を立てるときにも役立ちます。情報を幅広く知っておくことで、一つのプロジェクトに対しても様々な面から提案を出来ることになるでしょう。幅広く情報を得るには、日常的にたくさんの情報に触れておくことが大切です。このような習慣から新鮮なアイデアもイメージできます。
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戦略系コンサル 卒業後のキャリア
戦略系コンサルを卒業して、次のステップへ進むためのキャリアについて解説します。
事業会社
事業としては、製造や流通、交通やメディアIT関係、金融など多岐にわたってあなたの専門分野で活躍していけます。戦略系コンサルとしてたくさんの経験を積んでいれば、経営面での新規への事業にも役立ちますので、経営者としての独立の可能性もあり、また、多数の人脈を通して大手企業から声も掛かる事でしょう。
ベンチャー企業
戦略コンサルの経験を活かして、ベンチャー企業への転職もいいでしょう。ベンチャー企業は主体的に仕事に取り組め、幅広い業務にも適応できます。また、新しい課題もたくさんあり新しい自分に挑戦できるチャンスがあります。
他ファームへの転職
他ファームへの転職も良いですし、コンサルティングファームもおすすめです。企業の問題に関して、解決をしていく企業です。戦略系コンサルの経験を活かし、コンサルティングファームへの転職も出来ます。
コンサルティングファームでは、上流と呼ばれる基幹部分、システム構築、会社としてたくさんのサービスをコンサルとして提供していきます。優秀な人材が揃うファームですが高給です。中途採用もありますのでトライしてみるのもいいでしょう。
投資銀行・PE・VCファンド
戦略系コンサルで経験を積み、情報収集の習慣を活かして投資銀行で活躍、また自己勘定投資でPEへ投資、PEとはプライベートエクイティの略です。非上場企業の非公開株のことですが、それを市場に上場して売り出します。企業の業績が上がれば株価があがります。
また、VCファンドで活躍できます。VCとはベンチャーキャピタルの略で投資家からの資金で未上場スタートアップに投資して、企業を上場させることで報酬を得ます。
起業や独立
先ほども述べた通り、戦略系コンサルとしての経験から独自の分野での起業や独立も可能でしょう。あなた自身の経験を洗い出し、自信のある分野で独立し活躍していくこともチャンスです。
まとめ
戦略系コンサルとして活躍していくための詳細をまとめました。戦略系コンサルは非常に激務ですが、コンサルとしてはプロジェクトへの提案や改善などを行う大切な存在であり、やりがいもあります。また、どのようなスキルが必要か、次へのステップとしてあなた自身が戦略系コンサルを卒業したあとの転職や独立についても解説しました。あなたの参考になれば幸いです。
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