戦略コンサルと総合コンサルの違いをわかりやすく!

人気職業であるコンサルティング業務。その中でも多くの人が目にする戦略コンサルと総合コンサルですが、この2つの違いはわかりにくいです。

なぜなら、戦略コンサルと総合コンサルには違いがなくなってきているからです。

そのため双方の違いがわかりにくくなっています。

これから双方の業務内容や特徴も見ながら、違いについて解説していきますので、
ぜひ参考にしてください。

戦略コンサルとは?業務内容や特徴について

各コンサルの違いについて説明する前に、戦略コンサルの業務内容や特徴について説明していきます。

各種戦略の立案をおこなう

企業の経営課題を解決するために戦略を立てるのが業務です。

まず、クライアントへインタビューを行い、「何が問題でどう解決していくべきなのか」を探し出していきます。そして、その企業にあった案の仮説を立て、検証し、企業の課題にあった内容で立案していきます。

その立案した戦略をクライアントへ提出することが戦略立案の業務です。

支援・構築業務をおこなう

戦略立案の他にもDD(デューディリジェンス)やオペレーション支援などの支援・構築業務も行います。

DDではクライアントが相手企業を買収する、意思決定のアドバイスをしていきます。

また、オペレーション支援では業務オペレーションの改善をはかり、売上・利益の向上を目指します。この他にも、人事システムを構築したり、企業の成長につながる多様な支援業務を行います。

そして、ファームによっては片方ばかりを扱うところもあるので、気になるファームについて調べる際は、案件の種類にも注目してみてください。

少数精鋭である

クライアント企業に丁寧な対応をし、顧客との良好な関係を長期的・継続的に維持するため、少数精鋭になっています。

戦略コンサルファームは慢性的に人材不足ですが、クライアントとの良好な関係を維持するために大量採用をしていません。

そのため応募者の中でも、より優秀な1人を入社させているため、少人数になっているのです。

 

総合コンサルとは?業務内容や特徴について

続いて総合コンサルの業務内容と特徴について説明していきます。

戦略から実行まで「総合的」におこなう

総合コンサルは、クライアントの経営課題を解決するため、戦略から実行まで総合的におこないます。

総合的に行うので、戦略立案・組織改編・オペレーション改善など、クライアントの悩み・要望に合わせてさまざまな業務に対応できます。

そのため、戦略立案といった上工程から、システム構築といった実行の下工程までをワンストップで行うことから総合コンサルティングと言われています。

大規模な案件からグローバルな案件を扱う

クライアントの中には大企業が多く、数百億円規模の大規模案件から、グローバル展開しているファームの案件も扱っています。

大規模案件だと長期戦略の立案からスタートし、そのための組織改革・各部門の新システム考案、さらにはその導入や活用支援までワンストップで提供するケースが多いです。

また、グローバルに展開しているコンサルファームが多く、海外の拠点と協力して知識や情報、技術などを得ながら案件をこなしています。この他にも日本企業の海外進出を支援する業務もあります。

このように、大企業の案件をワンストップでおこなったり、グローバル案件をこなしたりと案件が豊富です。

 

戦略コンサル比べて大規模な組織である

総合コンサルは上工程から下工程をトータルサポートしているため、戦略コンサルよりも大規模な組織となっています。

その理由としてITの発達、グローバルでの活動などの環境変化によりコンサルティングする領域が増えたことが要因です。

領域が増えてきたことを受け、全体的に支援する総合コンサルも規模を拡大していきました。そのため、戦略コンサルよりも大きな組織となっています。

戦略コンサルと総合コンサルの違いは?

これより、戦略コンサルと総合コンサルの違いについて説明していきます。

戦略コンサルと総合コンサルは主業務が異なる

戦略コンサルは主に戦略立案を行い、マーケティング戦略・新規事業立案・M&A・人事課題の解決などをサポートします。また、戦略コンサルは総合コンサルより経営層(CxO)との関わりが多いのも特徴です。

一方、総合コンサルは戦略立案といった、上工程からシステム構築といった、実行の下工程までをワンストップで行っています。

これにより戦略コンサルは戦略立案。総合コンサルは戦略から実行までのトータルサポートが主な業務となっております。

クライアントのニーズに合わせて違いがなくなってきている

各戦略コンサルで実行支援まで行う動きが活発化してきており、総合コンサルと違いがなくなってきています。

これまでの戦略コンサルでは戦略立案が主な仕事で、下工程である実行をしていませんでした。しかし、近年、クライアントが実行サポートまで望むようになってきています。

そのため、戦略コンサルも立案から実行までを行うようになったため、総合コンサルと業務の違いがなくなってきています。

戦略立案の考え方は異なる

双方の業務には違いがなくなってきていますが、戦略立案の考え方は異なっています。

戦略コンサルは、少ない情報を上手く使い、クライアントに強い印象を与えることに力を入れています。

なぜかというと、少数精鋭ということから情報量が総合コンサルより少ないため、質で勝負するようにしているからです。

質を高めるために、プロジェクト獲得前より社内のメンバーから業界の最先端の動きなどの情報を集め、その情報を元に仮説を磨き、プロジェクトに関する計画をしっかりと立てていき、相応しい人材を適材適所に配置するのに時間を費やしています。

一方総合コンサルは、クライアントが納得・満足する情報を収集するのに力を入れています。

戦略と違って会社規模が大きく、クライアントの内部情報などが社内に集まっており、

その内情や関連データを活用しさらに情報を収集していきます。こうして収集したデータを元にクライアントが納得・満足する戦略を立案します。

このように双方の戦略立案に対する考えは違っているのです。

 

身につく能力に違いがでてくる

各コンサルの特徴である人の多さにより、コンサルタントの身につく能力に違いがでてきます。

戦略コンサルは少数精鋭なので、色々な業界に携わり業務をこなすため、さまざまなスキルを身につけることができます。

総合コンサルは、人数が多いことから、戦略ほど多くの業界に携わることができないため、その業界に特化したスキルを身につけることができます。

このように人の多さによって、業務範囲が変わるため身につく能力に違いがでてきます。

 

まとめ

コンサルと総合コンサルはクライアントのニーズに合わせて、どちらも戦略立案から実行までの業務を行っているため、違いがなくなってきています。

しかし、身についていく能力は規模によって差が出ていきます。

あなたのこれからのキャリアに合わせて、どちらのファームにいくか検討するのに
活用してみてください。

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